コミュニケーションエナジーSP 湯ノ口弘二×鈴木尚広 第1回

special

第1回「好きだったらとことん突き進めばいい」
湯ノ口弘二×鈴木尚広
2010年1月17日(日)大阪にて

湯ノ口:
初めまして。
勝つことを求められているチーム巨人において一流プレイヤーとして戦い続けることは、凄いことだと思います。
早速ですが、今日お聞きしたいことが二点あります。
勝つことを当たり前として求められているチームの中で、トッププレイヤーとしてどのように最高のパフォーマンスが出せるように心がけているのか。心技体と言われますけれど、いくつかあると思います。それをまず教えてください。
もう一点は、指揮官が原監督ですよね。原監督がWBCで優勝して経験値が上がってきたと思うんです。原監督なりの世界観や日本を背負ってレベルアップされた原監督の元で巨人が優勝されたわけですから。
鈴木さんから見る指揮官原監督。鈴木さんが感じる原監督がチームのパフォーマンスにどう生かされているのか。
この2点を是非今日はお聞きしたいと思っています。とってもワクワクしています。

鈴木:
巨人という勝つことを求められているチームでプレーできることは、僕はすごく素晴らしいと思っています。勝つことが当たり前、というのが一番難しい。だけど野球選手にとっては誇れることだと思います。他のチームとは全く違いますから。
勝つために僕らは何をしなければいけないか。チームは個々の集合体と思いますから、自分のパフォーマンスをしっかり出すことがチームにつながっていくと思います。
ですから勝つことに対して常に何を考えているっていうと…。

湯ノ口:
そこですね。

鈴木:
準備を必ずするということです。人それぞれ違うんですけど、それぞれのルーティンっていうのがあるので、その準備を絶対に怠らないということです。
最高のパフォーマンスを出せる状態を常にルーティン化していると、常に同じ状態でいられる。気持ちがぶれてこないんです。

湯ノ口:
なるほど。勝つことを意識しながら、なおかつ、良いときも悪いときも、それをいい状態に戻せるように、鈴木さんはそれを習慣化されている。

鈴木:
同じことを毎日続けるんです。今日は調子が悪いから他のことをやってみよう、と影響を受けるのではなく、常に同じ気持ちでするんです。作法、剣道のように。そういうことをしっかりすると、徐々にテンションが上がっていくんです。
球場へ入り、同じことを何度も続けます。試合が近づいてくる。すると自分が盛り上げなくても、体が勝手に自分を盛り上げてくれるんです。

湯ノ口:
なるほど。筑波大学のDNA分野専門の村上名誉教授は、サムシンググレートといって60兆個近い細胞が潜在意識としてスイッチを入れてくれると述べていますけれど、鈴木さんが言ってくれた話はそこにつながっていると思います。

鈴木:
同じことをするから、気持ちの面でも絶対にぶれない。あとは、いかに自分を切り替えられるかです。野球は絶対的な強さがあっても負けることもあります。だけど負けたときに自分で自分を常にリセットする。スイッチを切り替える動作をする。そうして心を常に満たした状態にしているんです。
身体はもちろん疲れますけれど、体を動かすのは心と思っています。心が働いて体が動く。だから、常に心をきれいにしたり、自分で自分を励ましたりします。鏡を見て笑って「お前いけるぞ」と言ったりもしますよ。
自分で感じたものや、自分なりに“いい”と思った動作をするようにしています。

湯ノ口:
素晴らしい。今、大きなポイントが二つあったと思うんですね。儀式のように当たり前のことをすることによって、意識をしなくても自然にモチベーョンが上がってくる。
テンションは自分で“頑張ろう”と思って盛り上げるものはすぐに落ちやすいけれど、自然と沸き起こってくるエネルギーは、自分でコントロールしているものではないので、すごくパワーがありますね。
ですから鈴木さんはけっこう潜在能力を使っていると思います。

鈴木:
盗塁にしても、もちろん心の準備も必要ですけれど、動くのは最終的に本能です。そこの感覚的な部分が欠けてしまうと、いくら準備をしようが何をしようが、動きにつながっていかないんです。本能を生かすために準備があると思います。

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2011 新春コミュニケーションエナジースペシャル 湯ノ口弘二x鈴木尚広「Future Sprit」

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