会議で部下からの意見が出ない時に考えたいこと
ここ最近、会議に関する相談が相次いで入りました。
相談内容を集約すると、上司側の視点からは、
「ほとんど意見がでることなく、自分が指示しないと、会議が進まない」
というものであり、部下側の視点からは、
「上司が威圧的で、一方的に発言し、意見しようにも、聞く耳を持っていない」
というものに、たいていは落ち着きます。
同じ時間を共有しながら、その感じ方が大きく異なっているようです。
このメルマガをお読み頂いている方の階層は、どちらかというと上司のお立場の方が多いため、先に記した方の視点に、より共感されるかもしれません。
しかし、その思いを不満として抱えているだけでは、事態は改善されません。
何らかの策を講じる必要があります。
その際、特に気をつけたいのが、「部下が沈黙していること」についての解釈です。
「沈黙恐怖症」などと自称する方をたまにお見かけし、お話しを伺うと、とにかく沈黙が嫌で、無理にでも話題を探し、話さずにはいられなくなるそうです。
上司にこのような傾向があると、意見が出てこない状況を目の前にすると、シビレを切らせて自分が語り出し、話題が本筋からどんどん外れていきがちです。
サービス精神や優しさが、そのような行動を起こさせるのでしょうが、部下がそう感じてくれるかは疑問です。
もしかすると部下は、
「あの人は話好きで、こちらが話す隙を与えてくれない」
などと全く誤解されているかもしれませんし、
「上司がしゃべっているから、自分は話すのを控えておこう」
と逆に配慮されているのかもしれません。
また、部下が沈黙していると、ヤル気が無いとか参画意識が低いなどと、
怒りの気持ちが湧いてきて、感情的になる方もいらっしゃいます。
これが常態化すると部下は、何か言わなければ上司の機嫌を損ねてしまうからと、深く考えることなく、その場を平穏に乗り切るため、
「私もそう思います」と、無難な反応しか返さなくなり、やがて、いわゆる「YESマン」になってしまいます。
いずれにしても、部下からの意見や発言が出ないといった課題を感じている場合、原因は発言しない部下にあると思いたくなります。
実際、そうなのかもしれませんが、まずは、なぜ部下が声を発しないのかを考えてみたいものです。
もしかしたら、人より考える時間が掛かるタイプで、誰よりも真剣に考えているのかもしれません。
もしかしたら、過去に発言したことを、
「あの時ああ言ったじゃないか!」
と責め立てられた経験が心の傷となり、発言ができなくなっているのかもしれません。
もしかしたら、何か大きな悩みごとを抱えていたり、体調に異常をきたしているのかもしれません。
もしかしたら、上司の質問が分かりにくいのかもしれません。
いろいろな「もしかしたら」を考えることが、解決の為の選択肢を広げていきます。
うまくいっていると感じている方も含め、会議に限らず、自由に意見を交わせているかどうか今一度見つめてみることをお勧めします。




