第2部~エキサイトするビジョン~
小幡:これからはプロジェクトも、一人ではなくみんなで共通のビジョンを持って、みんなの意見を吸い上げて、みんながエキサイトできるような仕事の仕方を考えていこうと思っています。
湯ノ口:いいですね。もしよかったら、エキサイトの共通のビジョンを聴かせていただけませんか。
小幡さんは、最新の情報社会の業界にいますので、5年後10年後の日本、世界という枠組みからとらえたビジョンを話していただけたら嬉しいです。
小幡:エキサイトにはいくつかの事業があり、共通のビジョンは話しづらいので、私が個人的に考えているビジョンでよろしいですか?
湯ノ口:もちろんです。
小幡:今の時代は過渡期と思っています。つまり、これまでは「働かざるもの食うべからず」のように、食べていく為には仕事をしなければならなかった。過去数百年間そうだったように思います。しかし、科学技術の進歩によって生産性が上がってきたため、人間の仕事が減り、コンピューターによる仕事が増えました。
コンピューターメーカーとして代表的なマイクロソフトは大変な利益を上げましたが、それは、人間の仕事をコンピューターが奪った結果、すなわち、人間が働いて得るはずだった収入がコンピューターの会社へ移ったということでもあると思います。
湯ノ口:なるほど。
小幡:その反面、これはおもしろい過渡期とも思うのです。
コンピューターによって、人間がやるべき仕事が減少したので、人間が遊んで暮らせる社会につながる可能性があるだろう、と。
湯ノ口:
逆転の発想ですね。
小幡:はい。そこでは何を変えるべきかといいますと、お金の分配の仕方、つまり資源の分配の仕方なんです。
今までは、働いた人が収入を得て資源を得る、というように、労働と資源を得ることがセットでした。これからは、そうではなくて、資源は必要な人へ行き渡る。そのような分配の仕方へ変わると、もしかしたら、衣食住の心配がない社会を実現できるのではないか、と思うんです。
湯ノ口:それは非常に大事なことですね。
コンピューターが人間の労働へ移行してきたことで人間の仕事が少なくなった。今までの社会システムでは、仕事をしなければ収入を得られないから生活できない。
そこを逆転の発想で、21世紀は、みんなが生活できるために、資源をどう分配していくのかということが新しいシステム。まさに統合された社会、と言えますね。





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